|
|
スポーツ選手の保護者、指導者の皆様へ
当院の治療にご理解、ご協力をいただき誠にありがとうございます。
近年、医学・医療技術の発展により傷病の治癒期間の短縮や疼痛のコントロールが容易にできるようになってきました。その反面、少年期に優秀な成績を残せていた選手が夢を目前にしてケガにより選手生命を断たれるケースが後を絶ちません。これはひとえに私たち大人の責任であることは明らかです。
私自身も日本を代表する少年患者さんを担当し、その少年の夢を諦めさせてしまったことが幾度かあります。
運動傷害のほとんどは安静を主体とした保存療法で治癒します。それに加え手技療法や電流療法などを用いることにより治癒を促進することができます。しかし、治療を過信してしまったり、大会間近で休めないなどの理由で安静を怠ることで治癒期間の遅延や悪化を招き、最悪の場合は治癒見込みのあった傷害が治癒せずに競技復帰できないケースもしばしばあります。
痛みを伴った練習では選手の成長は絶対にあり得ません。
当院では治療するにあたり、将来を見据えた患部の状態説明を十分に行います。それを踏まえ、選手が保護者、指導者の皆様と協議をし、選択、判断していくことが最善だと考えます。決して、保護者、指導者の皆様、チームの本位で決断せず、選手の将来を見据えた協議を経て判断していただくことをお願い申し上げます。
当院といたしましても全力で治療し、早期回復、早期復帰に努めてまいる所存でございます。今後ともご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。
院長 高島 孝哉